

吸音と遮音、そして振動吸収に圧倒的な威力を発揮する金属板。それが「ラスク」です。
「ラスク」の原材料は"鋳鉄"。吸音、遮音、振動吸収に並々ならない効果を発揮するのも、この原材料に
秘密があるのです。
「ラスク」はこの"ネズミ鋳鉄"の細片をバインダー(繋ぎ)等の異物を使わずに、多孔質状に焼結成形
されたものです。従って、表面の粗れがそのまま生かされた、。硬くて重い"百パーセントネズミ鋳鉄"
製の板、と云うことができます。




このような構造を持つ「ラスク」が大きな振動吸収効果を発揮するのはなぜでしょうか?その秘密は
原材料と構造、この両者の相乗効果にあるのです。
振動吸収特性を知る手がかりとしては「振動減衰係数」という数値があり、これは数値が大きいほど
その能力が高いことを示します。原材料に使われている"ネズミ鋳鉄"が振動吸収性に優れていることは前にも述べましたが
、これを多孔質の焼結板とした「ラスク」はその構造によって「振動減衰係数」をさらに2.5倍にアップしています
。
因みにこれを数値で表すと"122.5"(×10N・sec/m)。金属中で最も減衰能力の高いもののひとつである
鉛の係数が約100(×10N・sec/m)。ですから、「ラスク」の振動吸収能力がいかに驚異的であるか、
ご理解いただけることでしょう。
さらに、暑さ10ミリに成形された「ラスク」の重量は、"20×10cm"1枚あたり、約750gあります。もちろん
その原材料と構造によって適度な剛性も備えていますから、この点でも大きな制振効果を持っているわけで
す。




吸音材として一般的な"グラスウール"等が中高音域に対して高い吸音性を持っているのは
それが細い繊維の集合体で、広い表面積を持っているためです。その点「ラスク」は多孔質に焼結されていますから、同様に
大きな表面積を持ち、中高音域に対し吸音効果を発揮します
さらに「ラスク」は低音域の吸音性にも優れています。そのわけは多孔質の空洞内部が共鳴吸音器として働き、
穴の中に音を閉じ込めて共鳴させ、音のエネルギーを熱に変換して消してしまうためなのです。
この"共鳴吸音効果"は特に低音域に対して大きな効果があり、これら2つの働きによって、「ラスク」は
低音域から高音域までの広い帯域を効果的に吸音するのです。




ラスク製品は、"ネズミ鋳鉄"を原材料にした鋳鉄ラスクのほかに、アルミを原材料にしたアルミラスク(軽量・高い吸音
特性)を元に、その特徴を生かして製作されております。
分野的には、
|